2017年03月16日

自宅の納屋造り その2

ちょこちょこと合間で行っている納屋造りですが、着々と作業の方は進んでおります。
今回は垣根から屋根造りまでを一気にアップします!

まずは前回の続き、黒穂の垣根。

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そして完成。
間がなくてすみません・・。

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正面は頭を茶筅にして結構前へだしました。
裏は人が通るので真っ直ぐに仕上げてあります。
黒穂垣はやっぱりいいですね、空間がしっとりと落ち着いた雰囲気になります。

続いて小舞下地のかきつけです。

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竹は菊割りという道具を使って一気に6枚に割り、その後ナタを使って更に細く割っていきます。
作業をしているとよく近所の方が話しかけてくれますが、みなさんこの小舞が下地ではなく、仕上げだと思っているみたいですね笑。
確かにきれいです。下地窓が生まれたのもうなづけます。
私ももし自分がこういう作業をしていなかったら、きっと仕上げだと想うと思います。

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横側はこんな感じに市松に。

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そして杉皮を互い違いに貼り、以前大阪で作った庭と同じ造りにしてみました!

そして屋根造りです!

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垣根の柱は天然の丸太を使っているので真っ直ぐではありません。
その為、普通は芯墨といって、中心になる線を丸太の四方に出し、頭にも十字を書いて、基準を出しておきます。
今回は自分の庭なので、個の作業をせずに目検討で柱を立ててしまったため、屋根を作る作業は苦労し、しました・・自業自得ですが。

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まあ、なんとか下地は完成です。
仕上げは今回初の試みで、垣根で余った黒穂を葺いてみることにしました!

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では、続きはまたアップしたいと思います!

posted by uehiro at 20:31| Comment(0) | つくりもの

2017年03月02日

自宅の納屋造り

最近、自宅の空きスペースに納屋を造っています。

以前住んでいた建物が取り壊しのため出なくてならず、この場所には一昨年の秋に越してきました。
上下二階ある鉄筋コンクリートの家ですが、ガレージが二つと、角地に庭のようなスペースがあり、場所も気に入っていますが、その収納力の高さに惚れ込みこの家に決めました。

そしてその冬にはすぐ納屋を造る気でいましたが、仕事の庭作りなどで忙しく、あれよあれよという間に手入れ時期に突入、あっという間にまた冬が訪れて、今年こそ!と、納屋作りが始まりました。

今回のテーマというか、ポイントはこうです。
以前の時同様、自宅とはいえ賃貸なのでなるべく予算は抑えること!
解体のことを考え、なるべくホゾや釘は使わず、ビス、アングルで止めること!
そして、景観にあったものを造る!
うちの目の前はお寺さん、通りを挟んでお向かいさんと斜向かいさんは生垣やら松やらある大きなお屋敷なので、ここも大事なポイントです。

そこでこんなラフを書いてみました。

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寸法はでたらめですけど、まあ、こんな感じでいこうかと。
全体は土壁、水切りとして腰には竹の建仁寺貼り、手前には黒穂で袖垣を造ります。
とは言え、仕事ではないので図面も寸法も決めず、行き当たりばったりで空き時間を使って楽しみながらこつこつと造ってみます。

今は黒穂のかきつけの途中ですが、そこまでの写真です。

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まず考えながら柱を活け込みます。
本来、丸太に芯墨を出すのですが、時間短縮で見た目で活け込んでしまいましたが、それが後から苦労することに・・。
やっぱりちゃんとやらないと返ってきますね、反省です。

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今回下地窓を造ってみることに!

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黒穂の段取りです。
写真はないですが、忍び竹を仕込んで、7割はかきつけました。

全てコツコツ一人作業なので考えながらのんびりですが、整地からここまでで延べ3日から4日といったとこでしょうか?

また順次アップしていきます!

posted by uehiro at 19:45| Comment(0) | つくりもの

お茶室の竹格子

またまたすっかりご無沙汰してしまいましたが、今年はマメにブログを書いていこう!と想っています。
どうぞ今年も「作庭 植浩」を宜しくお願い致します!


ということで、今年一発目になってしまいましたが、今日は先日行ったお茶室の格子の交換を載せたいと思います。

作業前の状況がこれです。

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虫に食われてかなり痛んでいます。
これを新しく交換するわけですが、元の仕事は茶室を建てた時に宮大工さんが行ったもので、竹も上質なものを使っていたようです。
竹の節間が長く、しっかりとしています。
しかし、このような竹を手に入れるとなると京都辺りから銘竹として仕入れるしかなく、なかなか高価な材料となるので、今回は予算を抑えるために竹屋さんに普通に置いてある「晒し竹」を使うことになりました。
太さは8分というやつで、約24ミリになります。

先ずは墨出し。

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竹のような丸いものを加工するにはこの様な台を作って使用します。
クサビを上下とも二つずつ差し込み、固定をして使います。

晒竹はツルツルしていて墨をつけづらい上に、加工も青竹と違い硬くて想ったよりも大変な作業でした。

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そしてこの様に9本両側、2本片側の計20個の穴を加工しました。

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杉の桟を通すとこんな感じです。微妙に場所場所で太さが違うので苦労しました・・。

ついで真鍮釘を打ち込むための穴を開けますが、この様には同じ作業を繰り返す時は先ず定規を作ります。
聞いたことあるかもしれませんが、職人の間ではこの様な定規を「バカ」と呼んでいます。

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バカにもいろいろとあり、竹のような丸いものに使う定規は写真のような竹を割ったものを使うと正確に墨付けできて便利です。

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この様にかぶせて使います。

そして完成はこちら。

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初めにも書きましたが、材の扱いが思ったよりも難しく、なかなか大変な仕事でした!
しかも宮大工さんの後の仕事とは・・。


posted by uehiro at 18:58| Comment(0) | 仕事