2016年04月28日

茶庭造りB

茶庭製作も中盤に差し掛かりました。
全体の大まかな構成、飛び石の配置はできたので、次は構造物、役石の構成などに取りかかります。

今回、石は用賀の豊前屋さんで仕入れました。
ここは石の名門、私も昔はここで石を仕入れることは憧れでした。

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今回使った水鉢

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この渋い板石を見てください!薄っすらと紋のようなものが彫ってあります!
これは京都の古い小松石の敷石、もちろん購入です!!

縁先蹲の縁台もほぼ完成!
あとは各部材を固定するだけです。

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色を付けるとこれだけ変わります!


そして次はいよいよ黒穂を使った穂垣の製作です。

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柱を立て込みます。

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材料となる黒穂を割付寸法に切って小さい束を作り、それを地面にごろごろと押し付けます。
黒穂垣のように、竹の幹以外を使った垣根は竹垣ではなく柴垣と呼ばれ、この手の垣根はとにかく材料の下段取りに手間がかかります。

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アンコと呼ばれる元になる穂をかきつけました。まだ薄いですね。

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そこへ細かく穂を補充していきます。
因みにこれは私。
穂を補充する際、穂を挟み込む為の竹を「忍び竹」といいます。
これは竹を細割にしたもので、押し縁をかける時には抜いてしまう仮のもの。

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ざっと吹き上げた状態。

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頭を切り揃えて、お客さんに確認してもらうために仮の押し縁を取り付けてみました。

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別の角度から。
お茶室の雰囲気が格段に上がりましたね!
風格が増した気がします。お客様にも喜んでいただきました。

このあと、頭に厚みを持たせるため穂を補充し、柱を短くカット、押し縁を付けたら完成です。

そして外側にも、同じように穂垣を造ります。
こちらは雨で痛まないように小屋根を取り付けます。

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同じように外側にも黒穂垣が吹き上がりました!
手前はお客様の意向で一段低くするかも知れません。
垣根が据えられ仕上がりの雰囲気が伝わったのか、お客様も安心した様子でした。


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そしてメインのヤマモミジの搬入です!
この日は4人で作業、しかも一人は200キロを担いでスクワットできるというツワモノ!
しかしとても人力で運べる重さではありませんでした。


この木は山採りといって、山で掘ったもの。
畑育ちの木とは違い幹曲がりや癖があり、独特の味わいがあります。
私が取引させていただいている生産の植木屋さんには、こういった山採りの木が豊富に揃っていて、今回も時間が出来れば畑に木を見に行くということを繰り返し、かなり良いものが見つかりました。

でも山採りは信頼の置けるところで買わないと怖い木でもあります。
山で掘って一年は置かないと枯れる可能性があるからです。
ここの木は根もしっかりとしていて、その辺りの心配もありません!

では、今回はここまで。
次回はいよいよ仕上がりまで行きたいところ!



posted by uehiro at 19:54| Comment(0) | 庭造り

2016年04月21日

茶庭造り A

お茶庭作り二回目です。
先ずは各所解体と植木の掘り取り、それから蹲を移動するので水道管の切り回しも行います。

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四つ目垣を解体して、植木も抜き始めます!

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蹲(つくばい)も綺麗になくなりました。

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石がごろごろ。土の中にも謎の石が沢山埋まってます!

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この大きな船のような石も移動します。
これがワイヤーのかかりが悪く、更に1t吊りのチェーンブロックでもやっとの重さ!
苦労しました。。

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大きな立ち手水鉢も移動。
今回は場内の石の移動も、トラックから石を下ろすのも全て人力作業、とにかく時間がかかります!

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そして設置。

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灯篭前にミツバツツジを植えてとりあえず、こんな感じに。


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新しく入れた石で沓脱(くつぬぎ)も据えて、こんな感じになりました!

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全体の植栽はまだですが、ポイントとして茶室のにじり口脇にボサのマキを植えてみました。
茶室の遮蔽と、奥行きの演出に一役買います。
最近では生垣程の小さいものか、仕立て風のものが大半で、こういう野木のマキを探すのには苦労します。
でも野木仕立てのマキには、ほど良い野趣を感じられ、植えると庭全体に奥行きや落ち着きを与えてくれますね。
さりげない存在ですが、雰囲気作り良い木だと私は思います。

では、今回はここまで!











posted by uehiro at 18:54| Comment(0) | 庭造り

茶庭作り @

只今お茶庭の前面改修工事を行っております。

元のお庭はこんな感じです。

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簡単ですが、図面と見取り図です。
図面、見取り図は部分的なものや全体図など、とにかく沢山描いています。

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お客様のご要望はツゲの木を残して欲しい、道路が丸見えなので少し遮蔽したい、今の飛び石が好きでないので取り替えたい、柔らかい樹形の木を植えたい、など。
予算は有りますが、全体の構成はお任せです。
そこで大まかなイメージは、松の辺りで庭を外と内露地に分け、坪庭の立手水鉢を外露地へ移動。
縁先蹲を作ります。
メインの蹲は内露地へ移動し、お茶室の前には目隠しの柴垣、回りも柴垣を作ります。
飛び石は自然石に替え、樹木は山採りの自然な樹形のものを使います。
柴垣は黒文字を考えましたが、予算上黒穂垣を作ります。
あとはお茶庭ということや、流派、そしてお客様のご希望や意見も取り入れながら作っていきます。

どんな庭に仕上がるのか、楽しみですね。



posted by uehiro at 17:36| Comment(0) | 庭造り